2022年8月23日

②沈脈について

最終更新: 2023年1月7日

沈脈


 

手指を軽く、浮の位置にて診ようとすれば脈は触れず、押圧をきつく、重くして沈脈の位置にて得られる応動です。


 

陰脈の範疇になります。


 


 

歴代医家の張景岳は蛇行する脈(反関脈)をすべて沈脈の類に属するといいました。


 


 

そして、この沈脈というのは、


 

胃の気が邪気との最前線を裏、臓腑、骨髄に敷いています。


 

いわゆる病が裏にあるのです。


 


 

沈脈の解析

①裏証

②陽気が体内に鬱滞

③陽気の衰微


 

外感病の表証でも沈脈はあります。これは、浮脈の説明で比べて頂けるとわかりやすいかなと思います。


 

「沈脈=裏としてはならぬ」


 

鍼灸師の中で、表証所見は多数あるものの、脈が浮いていない。なんで?と思った経験は皆さんあると思います。


 

これは正気が弱り、邪盛闘争ができず、脈が浮いてこないためです。


 


 

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