2023年5月27日

頭痛

1, 頭痛の種類

2, どの部位が痛むのか?

頭は色々な臓器のツボが循行しています。

額を含めて頭部を流れる経絡(ツボのライン)は、以下のとおりです。

■経絡

大腸

膀胱

三焦

督脈

これらは経絡(ツボのライン)なので、身体の浅い病になります。

■臓腑

イライラや緊張によって、頭部全体もしくは頭頂部やこめこみが痛む場合には、気逆化火内風の可能性があります。

眼球にも関わる足厥陰肝経の変動で、眼球痛や眼の違和感を訴える場合もあります。

【肝気逆、肝鬱化火、肝火生風、肝陽上亢、心肝火旺の可能性】

また、飲食不節、暴飲暴食により額や前頭部が痛む場合には、湿痰や湿熱が陽明経(胃、大腸)の経気を滞らせている可能性があります。【脾虚湿盛、痰濁上蒙、胃気逆の可能性】

3, どのように痛むのか?

睡眠不足や過労によって頭部が鈍く痛む場合には、肝陽上亢、気虚、気血両虚、肝腎陰虚などの可能性があります。

同部位が刺すような痛み(固定性の刺痛)、夜間に増悪する場合は、気滞血瘀(気が停滞し、血がドロドロ)あるいは瘀血(血の塊)の可能性があるので、外傷の既往がないかどうかも確認する必要があります。

痺れるように痛むあるいは重く感じる、しめつけられるように重い感覚は「頭重」といいます。

頭重は湿邪や湿痰邪による実証のものと、脾虚による清陽不昇という虚証のものしかありません。

その他、頭熱や頭鳴などの鑑別も必要になります。

4, 頭痛の分類

■風邪による頭痛

■内傷による頭痛