東洋医学の治療をしていく上で重要になる基礎中医学についてお話していきます。
まず、大宇宙自体が「気一元」の世界です。
そのため、我々のような人間「小宇宙」も当然「気一元」であります。(気一元とは?)
気が集まれば「形」を成し、「血」や「津液」となります。
そして、気が散れば「形」はなくなります。
気はどのように集まったり、散ったりするのか?
これには神(しん)がおおきく関与します。
特に顕在意識のみならず潜在意識としての深い精神作用が大きく関与します。
この世の中には、気の強い人や気の弱い人もいます。
これは、何によって決定されるのか?
まず「精」です。
持って生まれた先天的な精によって、または後天的に精をどれほど消耗せずに生きられるかなどによっても変わってきますが、精が旺盛であれば気も充実し、精が不足すれば気も不足します。
つまり、精というエネルギー(バイタリティー)の大元があって、「神」のはたらきによって「気」が流れたり、散ったり、あるいは、凝集して「血」や「津液」うぃ化生したりして「精」を補おうとするのです。
人体を車に例えると、「皮毛肌肉筋骨」は車のボディーで、「五臓六腑」はエンジン、「精」は燃料、「気」は燃料から生まれたエネルギーに相当し、運転手が「神」です。
車自体に異常があると、いくら前に進んでも動かなかったり、右ハンドルをきっても右折しなかったりと不具合がおきます。
車体、運転手ともに健全であることが望ましいです。
次回からは、中医学の基礎である精、神、気、血、津液の特徴をそれぞれ書いていきます。
続く
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