こちらはご本人の了承のもと投稿しております。
■症例
2022/8/11 初診

年齢32歳 男性 会社員
主訴:喉の痛み(扁桃腺の腫れ)
2022年7月15日に発熱、寒気、喉の痛みの症状が出る。
PCR、抗原検査は陰性。耳鼻科にて扁桃腺の腫れと診断され、薬を処方される。
発熱や寒気、喉の痛みはすぐに治る。
7/18、人手不足によりすぐに職場復帰。
身体が治りきっていないためか、疲れやすく体全体にしんどさがある。
7月末、また徐々に喉の痛みが出始める。薬を服用するが次第に悪化していき、喉を触ると扁桃腺が腫れているような感じがある。発熱、寒気などその他症状なし。
<増悪因子>疲労
<緩解因子>睡眠を長くとること
<既往歴> 幼少期から扁桃腺が腫れれやすく、発熱しやすい。
20歳以降、疲れたりすると扁桃腺が腫れることがある。
<飲食状況>
肉類中心で外食が多い。
その他問診事項、体表観察所見 省略
舌の写真(初診)

<診断>心腎不交(腎陰虚>心火)
<処置>左照海
1〜5診
初診の後すぐに喉が楽になる。徐々に舌根部に苔が生えるようになり、緩解。
(4診目の舌写真)

以降、月2回のメンテナンスで当院に通う。
この症例は、幼少期から扁桃腺が腫れやすいような陽実(身体に気が旺盛で陽気がこもる)傾向の体質素因や1週間前の発熱は外感病(風邪)だったのか?それとも雑病だったのか?など
色々考える部分はあるが、舌診が、診断の一番の決め手となった症例でした。
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