google-site-verification=D2Xz34fyPX9061O65ECf3pzvA8cARIvxShZHBcKX6xI
top of page

筋ジストロフィー左肩脱力の1症例【山都町34歳男性】

この内容は、ご本人の了承のもと投稿しております。





34歳 男性


初診日:2022年 10月19日

主訴:筋ジストロフィーによる急性の左肩脱力(指定難病113 顔面肩甲上腕型の筋ジストロフィー)



ご本人からの口コミ


【現症】

10月17日(初診2日前)の朝、ベッドからの立ち上がりで左肩の弱さを感じる。

日中行動していくうちに、左肩が前日の半分の筋力になっていることに気づく。


お昼2時頃、合志市にある国立病院再春医療センターにて、脱臼の可能性もあるとして、検査を行う。

しかし、関節は離れておらず、お医者さんは、「スジが伸びているかもしれない」「筋ジストロフィーの筋力低下の影響で、もう祈るしか無い。何も出来ることはない」と医者から告げられる。

初診日の朝、今後の自立行動ができないかもしれないという恐怖心があり、6〜7回立ち上がりを試みるが以前のように立てない状況。



<増悪因子>

 過度に筋肉を使うと筋力減ってしまう。

(筋トレして筋肉はつくが、翌年ぐらいから筋力が低下していく実感がある。)


 食事をしっかり取れていないと筋力低下が起きる。

 冬の寒い時期になると、腰にも力が入らなくなる。


<緩解因子>

 筋トレをすると一時的に筋力はつく。


<既往歴>

幼少期・・・小児喘息

小学4年生・・筋ジストロフィーと診断される(顔面肩甲上腕型)

27歳・・・マラリアに3回罹患


<主訴発症前の1〜2週間>

仕事やプライベートのことで考え込むことが多かった。

ご本人が主催する音楽イベント予定のために、ギターの練習を増やし毎日就寝前、4時間ほど左肩に負担がかかるような姿勢でギター練習を行っていた。

睡眠時間もバラバラで毎日2時頃に目覚めて、眠れないため、追加で3時間ギター練習をして、5時から2時間ほど寝るという生活だった。


<その他症状>

首肩がこる

手足がだるい ひきつる

背中がぞくぞくする

鼻が詰まる

くしゃみ・鼻水がでる

咳が出る

あくびがでる

ため息がよくでる

痰がでる

動悸がある

目が疲れる・乾燥する

近視

悩み・不安・心配事がある

眠れない

食欲がない

食後眠たくなる

よく下痢になる

胃がもたれる

手足腹腰が冷える

疲れやすい(夕方)

先天性の異常がある



<体表観察所見 一部のみ記載>

■脈

一息三至半(術者の一呼吸に脈が3.5回打つ)

脈やや浮いてる

按じて滑大(押しつぶしていくと、滑らかで大きい)

脈幅、脈力、重按あり


■背中

左肺兪(ツボ)・・虚(へこみ、冷え、発汗、弛緩など)

左膈兪(ツボ)・・実(膨隆、熱感、硬結など)

左膀胱兪(ツボ)・・やや虚


■舌

舌の左側が異常に淡白色

全体的に紅色 

湿潤

舌先の苔が剥がれる(左側がきつい)

舌の振るえあり


舌の写真(施術前)



■お腹

心下、両脾募、臍周、左滑肉門(ツボ名)に反応有り



<東洋医学的な診断>(弁証論治)


気滞血瘀(きたいけつお)、心の熱



<治療>

1診目・・・左合谷(ツボ名) 2番鍼 10分


(初診時は、風邪症状のような冷えの所見が多く見られたことと、空間的な偏在が疑われたため、左合谷を使用)

治療後の舌の写真

2診目(翌日)・・・・百会(左)5番鍼 15分


前回治療後、左肩の怠さが少し出る。筋肉痛のような感じ。

イスからの立ち上がりは出来たが、洋式トイレからは立てない。

ベッドからの起き上がりも出来なかった。

一回目のような風邪症状の所見は消えていたので、治療方針を変更。

2回目の治療後、左滑肉門(ツボ)の反応が改善する。


3診目(翌々日)・・・左後渓 2番鍼 20分

2回目治療後の夜から、イスと洋式トイレからの立ち上がりが出来るようになる。

ベッドの起き上がりはまだ出来ない。


4診目・・・以降、後渓(ツボ)または似たようなツボを使用

左肩の骨が回る感覚があったのが無くなり、良くなっている気がするとのこと

食欲が出て、空腹感を感じるようになり、一度も目覚めずに眠れるようになる。


5診目 10月26日(初診時の1週間後)

地べたから1回で起き上がれるようになる。



現在

ベッドからの起き上がりは基本一回で出来る。

日常生活での左腕の動作に違和感があるため、継続中。



気滞血瘀(気が停滞して血がドロドロ)という診断で、治療を進めていったが早期に改善していったことを考えると、

気滞と血瘀で比較しても、気の停滞レベルだったと判断が出来る。


西洋医学ではどうにもならない症状や病気を東洋医学で治していく。

これが今の現代社会における鍼灸治療の価値ではないかと思います。








Opmerkingen


古い医学書
bottom of page