初診2019/ 4月末
東大阪市に住む専業主婦 24歳女性
1年前から徐々に月経周期が乱れるようになり、月に2〜3回生理が来るようになる。
学生時代は、28日周期で安定して生理が来ていたが、就職2ヶ月後くらいから乱れるようになり、生理中下腹部に刺すような痛みが出るようになってきた。
生理の状況
〇生理前
イライラしやすく、徐々に下腹部に重くなってくる。
〇生理中
下腹部に刺すような鋭い痛みが出る(ロキソニン服用)
血塊あり
〇生理後
身体全体がスッキリし、気分も晴れる。
本人の要望は子供がほしいため、薬を使わずに生理の周期を整えたい。体温を正常にしたいとのこと。
既往歴
幼少期 扁桃腺が頻繁に腫れる
23歳 多嚢胞性卵巣症候群(現在服薬はなし)
その他問診事項、体表観察所見 省略
診断 肝鬱気滞〜やや化火
処置 右後渓 ○○分
養生指導
短いスカートは出来るだけ避けて、足を冷やさないようにする。
これを週に2回治療を行う。
治療を初めて1ヶ月半、体温グラフに変化が見られる。


ジグザグの幅が大きかったのが、振り幅が徐々に少なくなってくる。
基礎体温は、測定の環境状況によっても変化するため、治療の効果として根拠は薄い。 しかし、初診から2ヶ月が経ち、生理痛と毎月ジグザグだったグラフが変わり、自分の身体が変わってきていると自覚し、嬉しいとのこと。
そして、以前より足が温かく感じるようになったとのこと。
この患者さんは、「肝鬱気滞」という病気のメカニズムで、気が停滞するタイプのお身体でした。
東洋医学では、同じ症状や同じ病名でも全く違う治療を行う事があります。これを【同病異治】と言います。
また、全く違う病名でも同じ治療を行う事があります。これを【異病同治】と言います。
西洋医学で重い病名を伝えられたとしても、東洋医学では軽いことがある。
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