寝違いについて
【寝違い】のことを東洋医学的に落枕(らくちん)といいます。
現代医学では、首の軟部組織の急性炎症または捻挫によって起こるとされています。
●原因
睡眠時に枕の高さが適切でない。
外邪を感受した。(冷やしたなど)
これらのために、頸痛が起こると考えられています。
しかし実際は、物理的要因だけではなく、
内因(身体内部から起こり、感情の変化に影響する)や不内外因(食事の不摂生、過労、精神的ショックなど)によっても頸部における気血の不通が起こることで寝違いになります。
●特徴
左右いずれかの側、あるいは両側の頸項部の疼痛があり、
頸を動かすと疼痛がひどくなり、痛みが背部や肩部に放散します。
※可動域制限も伴う。
頸項部に関わる経絡(ツボの道)に左右差があり、そこへ外邪(冷えなど)が侵襲したり、気血が偏在して経絡の気機不利を助長して発症します。
臨床的に寝違えたという方たくさん見ますが、就寝時に首周りを冷やしてしまった方が結構多いですね。
●養生
体を冷やし、風邪のひき始めのような時にも首肩がこわばったりします。
そのときは、寝る前に首にタオルをいれて温めるようにしましょう。
→風邪(かぜ)は、【ふうじゃ】とも読みますよね。
東洋医学的では、首から風邪が入ってくると言われています。
そのため、首周囲のツボには風府、風門といった名前のツボがあります。
そこにタオルを当て冷えないようにすることが重要です。
●治療
経絡の流注(ツボの流れ)を考えながら基本的に診ます。
首の痛みの程度が増悪する条件として、
後屈(上を向く動作)時に、痛みが生じる場合 → 足太陽膀胱経(膀胱のツボのライン)
前屈(下を向く動作)時に、痛みが生じる場合 → 足陽明胃経(胃腸のツボのライン)
左右への回旋(右左に向く)時に、痛みが発生する場合 → 手太陽小腸経、手陽明大腸経(小腸、大腸のツボのライン)
側屈(首を左右に傾ける動作)で痛む場合→足少陽胆経(胆のツボのライン)
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このブログは渓風院院長(木山祐輝)が作成した記事となります。
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