「手や足がほてるなぁ」と感じた経験はありますでしょうか?
今回は、手足のほてりについて東洋医学に解説していこうと思います。
「手足のほてり」の東洋医学的解釈
手のひら、足底、胸内の不快感や熱感を自覚することを東洋医学では、五心煩熱(ごしんはんねつ)といいます。
夜間に手足がほてる方は、体の中の陰液が不足することで、相対的に体が陽に傾いてしまい、手足がほてります。
この場合は陰虚と呼びます。
※人の体には陰と陽の2つの側面があり、陰が不足すると陽が強くなります。簡単にいうと熱化しやすくなるという感じです。
夜中に手足がほてるのは、陰虚の特徴ではありますが、陰虚でなくとも、体の内側に熱がこもっている内熱のきつい体質の人は、1日中ほてることもあります。
手足がほてる原因の種類と特徴
1陰虚タイプ
特徴・・・手足のほてりが午後から強くなります。または冷たいものを握ったり、布団の外に手足を出して寝る傾向にあります。また、寝汗をよくかいてしまいます。
2血虚タイプ
3邪伏陰分タイプ
4火熱タイプ
手足のほてりの簡単な説明
先程の説明で、難しい漢字が多くて分からないという方も多かったと思いますので、分かりやすく2つの原因として考えていきましょう。
手足がほてるというのは、体の熱が行き場を失って手足末端に逃げてきたと考えるとイメージしやすいです。
つまり熱の所見になります。
日が昇っている時間は陽で、日が沈み夜の時間は陰になります。例えば、夜の陰を養わないといけない時間にずっと起きていたりすると、体は陽に傾くので熱化していきます。
寝不足の翌日に、体が熱いと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
手足のほてりの対策
①夜更かしなどの寝不足に注意すること。
②チーズや油もの、肉類など体に熱が溜まりやすい食べ物を取りすぎないこと。
③ほうれん草、チンゲン菜などの緑黄色野菜を食べ、陰を補い、血を補いましょう。
④かぶ、小松菜などの気を下ろす作用や清熱する食べ物を取りましょう。
⑤排便がうまく出来ているかも鍵になりますので、程よく散歩などの運動を行い、全身の気血を常にめぐらしておくことも重要です。
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