加味逍遥散は、
逍遙散(しょうようさん)の配合に
牡丹皮と山梔子を加えたものです。
まずは、逍遙散(しょうようさん)についてご紹介します。
1.逍遙散について
【配合】
薄荷(ハッカ)
柴胡(サイコ)
白芍(ビャクシャク)
当帰(トウキ)
白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
炙甘草(シャカンゾウ)
乾生姜(カンショウガ※カンキョウ)
【主治】
【効能】
【適応するタイプ】
少し難しいので、これを簡単に説明します。
【説明】
常に緊張したり、ストレス過多の人で、神経を使いすぎてる人、周りに沢山いますよね。
そういう方々に、「胃が痛いー」とか「緊張するとすぐ下痢するー」とか、そういう情緒の変化や気疲れなどで、胃腸を襲ってしまう人がいます。
そういうのを①肝気犯脾とか②肝気犯胃と言ったりします。
※この二つの違いは省略します。
2.加味逍遙散について
逍遥散がグレードアップしたもの。
【配合】
逍遙散の配合 + 牡丹皮(ボタンピ) 山梔子(サンシシ)
【効能】
【適応するタイプ】
【説明】
<補足>
白芍・当帰は月経調整の効果を持ち、白朮・茯苓は利水に働くので、月経前緊張症で乳房が脹ったり浮腫・下痢などを呈する場合や、月経が不定期のものに有効です。
さらに、精神的な緊張とともに腹鳴・腹痛・下痢を起こす肝脾不和(肝鬱脾虚)にも効果があります。
疏肝と柔肝の薬物が適切に配合されているので長期の使用でも弊害は少ないです。
補血・補気健脾の薬物が配合されており(肝の臓の保護にも働く)、慢性肝炎など肝気鬱結を呈する慢性疾患によく使用されます。
また疏肝の効能により排便がスムーズになる利点もあります。
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