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中医学の基礎2 精の働きと特徴

前回に続き、中医学の基礎を書いていきます。



1 精の働きと特徴


精は、身体的な構造を構築し、生命維持や肉体エネルギーの大元です。

腎に蓄積される生殖のためのエネルギー(精)、腎精を指します。


そして、精には「先天の精」と「後天の精」に分かれます。


◯先天の精

先天の精とは、肉体形成と子孫へと受け継がれる小繧繝物質で、生殖の精とも関連が深いです、

父母から受け継ぐエネルギーと言ってもいいでしょう。

これは腎精として腎に蔵され、「命門の火」のもととなります。


◯後天の精

後天の精とは、水穀が消化吸収された後に得られる精微物質で、生命活動と身体の代謝の維持に使われます。

五臓六腑のはたらきによって補給されるエネルギーのことです。

そして、摂取した飲食は脾胃のはたらきによって、気血津液として化生され、後天の精となり、先天の精の消耗を抑制しています。

たとえ先天の精が尽きたとしても、後天の精があれば、もうしばらくは生きている事ができます。

例えば、植物が根を切られても、水をつけられればしばらくは生きられるのと同じです。


◯腎精

腎精とは、腎の臓に蓄えられる根源的な精のことです。

先天の精と後天の精によって腎の臓にストックされ温存されるエネルギーの大元です、

腎精がしっかりしていると、成長が正常となり、ほかの臓腑経絡の機能が協調しやすくなりますが、不足すると成長が遅れ、様々な病理が出てきます。





次回は、中医学の「神」について述べます。

続く


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