男性不妊にも鍼灸が効く?精子の質を改善する東洋医学
- yuki kiyama
- 7月17日
- 読了時間: 3分

精子の質を改善する東洋医学的アプローチ
男性不妊というと、まだまだ認知度が低いかもしれません。しかし実際には、不妊原因の約半数は男性側にあるといわれています。「精子の数が少ない」「運動率が低い」「奇形率が高い」――こうした問題に、東洋医学・鍼灸がアプローチできることをご存じでしょうか?
男性不妊の原因は“精子の質”
WHOの基準によると、正常な精子には一定の数・運動率・形状などの条件があります。しかし、現代の男性はストレス・生活習慣の乱れ・睡眠不足などによって、精子の質が低下しているケースが増えています。
たとえば、
精液量が少ない
精子濃度が低い
精子の運動率が低い
精子の奇形率が高い
こういった問題は、いずれも「精子の質」の低下を示しています。
鍼灸が注目される理由

近年、西洋医学の治療と並行して、鍼灸による体質改善が男性不妊のサポートとして注目されています。
東洋医学では、「腎のはたらき」が生殖力と深く関係していると考えます。
腎とは、単に「腎臓」ではなく、生命エネルギーの貯蔵庫として精子の質にも影響を与えるとされます。
東洋医学でみる「腎虚」とは?
男性不妊の方によく見られるのが、東洋医学でいう「腎虚(じんきょ)」です。腎虚とは、体の根本的なエネルギーや精(せい)が不足している状態を指します。
よくある腎虚のサイン
倦怠感が抜けない
耳鳴り・めまいがある
腰がだるい
夜間頻尿
性欲低下
これらがある場合、体の内側のエネルギーが低下しており、それが精子の質にも影響している可能性があります。
鍼灸で体質を整え、精子力を底上げする
鍼灸治療では、腎を補うツボや、全身の気血の流れを整える施術を行い、身体を深部から整えていきます。
主に使われるツボには以下のようなものがあります
命門(めいもん)
腎兪(じんゆ)
関元(かんげん)
足三里(あしさんり)
照海(しょうかい)
太渓(たいけい)
また、精子は日々作られるものではなく、およそ70日周期で成熟します。そのため、少なくとも3か月以上の継続治療が推奨されます。
当院の取り組み
伝統鍼灸 渓風院では、男性不妊に対しても東洋医学的な視点でしっかりと体質を見極めた上で、丁寧に施術を行います。ストレスや生活習慣、睡眠や食事のアドバイスもあわせて行い、“精子をつくる土壌”から整えることを重視しています。
「病院で原因不明と言われた」「タイミング法や体外受精がうまくいかない」――そんな時こそ、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
男性不妊における“精子の質”は、東洋医学の視点から見れば、体全体のバランスやエネルギーの問題でもあります。鍼灸は、数値だけでは測れない身体の「底力」にアプローチできる手段のひとつです。
まずは体を整えることから、妊娠への道をひらいていきましょう。