不妊治療で鍼灸を受ける意味とは?病院との違いと併用のメリット
- yuki kiyama
- 7月15日
- 読了時間: 3分
「不妊治療」と聞くと、多くの方が病院でのホルモン治療や人工授精・体外受精などを思い浮かべるかもしれません。
ですが最近、そうした治療と鍼灸を併用する方が増えてきています。
なぜいま、東洋医学が不妊治療の現場で注目されているのでしょうか?

【鍼灸が不妊治療に取り入れられる理由】
■ 自律神経とホルモンバランスの調整
不妊の背景には、自律神経の乱れやホルモンのアンバランスが関係していることが多くあります。
鍼灸は神経系・内分泌系に働きかけることで、
・生理周期が整う
・排卵がスムーズになる
・子宮内膜が厚くなる
といった変化が期待されます。
■ 冷え・血流の改善
東洋医学では「子宮は“血”の器」と考えます。
体の冷えや瘀血(おけつ)=血の滞りは、着床環境を悪化させる要因です。
鍼灸で全身の巡りを整え、子宮・卵巣の状態を健やかに保つことが目的です。
【病院との違いとは?】
西洋医学(病院):
・検査結果や数値に基づいた明確な治療
・投薬、人工授精、体外受精などの医療行為
・効果が早く現れやすいが、副作用のリスクもある
東洋医学(鍼灸):
・体質や全身状態を個別に判断
・自然治癒力を引き出し、妊娠しやすい体を整える
・副作用が少なく、穏やかなアプローチ
それぞれの特長が異なるため、併用することで相乗効果が期待できます。

【併用のメリットとは?】
✔ 高度医療の効果を引き出しやすくなる
体外受精の際に子宮内膜が薄い場合など、鍼灸で血流を促し内膜を厚くすることで着床率が向上するケースもあります。
✔ 不安・ストレスの緩和
不妊治療中の精神的ストレスは大きな負担になります。
鍼灸は自律神経を整え、気分の安定や睡眠の質の改善にもつながります。
✔ 二人三脚の「体質改善」
病院では対応しづらい体質や生活習慣の部分も、鍼灸では継続的にサポートできます。
【渓風院での不妊に対する鍼灸アプローチ】
当院では、生理周期や冷え、むくみ、基礎体温表の変化などを丁寧に確認しながら、個別に合わせた施術を行っています。
北辰会方式に基づき、必要最小限の鍼で身体の本質に働きかけるため、施術ごとに変化を感じる方もいらっしゃいます。
「なんとなく体調が良い日が増えた」
「冷えにくくなった」
「生理周期が整ってきた」
そういった積み重ねが、妊娠という結果につながると考えています。
【まとめ】
不妊治療は、一人ひとりの体質や背景に合わせたアプローチが必要です。
病院での治療だけではなかなか結果が出ないと感じている方こそ、東洋医学の視点を取り入れてみることをおすすめします。
鍼灸で心と体を整え、「妊娠しやすい身体づくり」を始めてみませんか?